終始大きな拍手に包まれた閉会式
更新日:2023-07-12
7月12日(水)午後、第64回国際数学オリンピック日本大会の閉会式が千葉・幕張メッセで催されました。
式は今回の大会を振り返るVTRからスタート。開会式の集合写真、競技に向かう選手たちや競技後のエクスカーションなどの様子が大画面で流れました。
神谷俊一千葉市長、藤田岳彦・中央大学教授の挨拶ののち、閉会式の中心行事である表彰式が行われました。まずIMO委員会会長のグレゴール・ドリナーさん(スロベニア・リュブリャナ大学教授)が総評を述べたあと、満点解答があった選手に贈られるオナラブルメンションの受賞選手名がスライドに映し出されました。
続いて銅メダル、銀メダル、金メダルの授与にうつり、受賞者が10名ずつ、国旗やマスコットの人形を手に壇上に登ってメダルを受け取り、会場は終始大きな拍手に包まれました。
五大大陸から各1名、優れた成績を収めた女子選手に贈られるミルザハニ賞の授与のあと、表彰式は、満点獲得者5名のドリナーさんによる特別表彰で締めくくられました。ドリナーさんによると、今大会の問題選定会議で第6問が難しすぎるのではないかという長い議論があったそうです。その難問にも完答した5選手に惜しみない賞賛が贈られました。
表彰式が終わると、日本選手団と、来年の大会開催国である英国の選手団が舞台上に立ち、IMO旗継承式が行われ、北村隆之介さん(東京都立武蔵高等学校3年)から英国選手へIMO旗が手渡されました。さらに、英国の文化や開催地・バース大学の雰囲気を紹介するユーモアに溢れたVTRが流れ、会場は笑いに包まれました。
締めくくりに藤田岳彦教授が挨拶し、1時間半の閉会式が終了しました。
閉会式後、選手は会場近くのホールで行われるフェアウエルパーティーにて、交流をさらに深めました。