IMO2023組織委員長挨拶
いよいよ第64回国際数学オリンピック日本大会が千葉県を舞台に開催されます。
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な状況となって以来、世界各国でこの未曾有の事態に対して様々な挑戦が行われてきました。医療分野の奮闘はもちろん、あらゆる分野で新しい工夫や新技術の活用が進みました。我々金融の分野においても、サービスの見直しや変革に取り組み、社会と共にこの困難を乗り越えてゆく努力を続けています。
人類の歴史の中で、こうした危機を乗り越える原動力の一つとして数学の力は欠くことのできないものです。離れた場所でのコミュニケーションを可能とする情報通信技術、ゲノムデータの分析による疾病予測や新薬開発など、今回のコロナ危機においても数学・数理科学が役に立っています。数学は、科学の共通の言語といわれる所以です。
「国際数学オリンピック」は、次代を担う若者が国や地域を超えて数学のもとに集い交流する場であります。2003年以来20年ぶりに日本で開催される本大会では、日本の素晴らしさにも触れていただきたいと願っています。各国の数学を愛する者たちの友好的な交流を育むことで世界平和の一助となるよう、関係者一同、全力で取り組んでまいります。
ジブラルタ生命保険株式会社
代表取締役社長 兼 CEO 添田 毅司