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  • 国際数学オリンピックとは

国際数学オリンピック

高校生以下の算数・数学好きな生徒が4時間半かけて3問を解く。2日間続けて合計6問。もちろん、すべて記述式。付き添ってきた各国役員が採点し、その採点に間違いや不正がないか、国際役員が厳しくチェックして点数が決まります。高得点の選手には金、銀、銅のメダルが授与されます。
この国際数学オリンピックは、1959年に初めてルーマニアで開かれました。参加国は7ヵ国、参加者は52人でした。コンテストを通し生徒を励まし、その才能を伸ばそうという理念に賛同する国は年を追うごとに増え、2019年の第60回イギリス大会では112カ国・地域から621人の選手が参加しました。新型コロナのパンデミックのために2020、2021年はリモート開催となり、参加国も若干減りましたが、3年ぶりのリアル開催となった2022年の第63回ノルウェー大会では104の国・地域から選手589人が参加しました。
一つの国から出場できるのは6人までです。日本は1990年に中国・北京で開かれた第31回大会に初めて参加し、それから毎年、6人の選手団を送ってきました。

日本選手が決まるまで

6人の日本代表選手は、毎年開かれる日本数学オリンピック (JMO)、日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)の予選と本選を突破した人たちの中から選ばれます。JMOの参加資格は、予選時点で「大学教育を受けていない20歳未満」、JJMOは同じく「中学3年生以下」です。どちらも秋に参加募集し、翌年1月に予選、2月に本選をします。予選は3時間で12問、答えだけ書く方式です。本選は4時間で5問、答えを出すまでの経過も書く記述式試験です。
JMOは約4000人が参加して予選を通過するのが約200人、本選を通過するのは約20人です。JJMOは約3000人が参加して約100人が予選を通過、5人ほどが本選を通過します。双方の本選通過者は3月に実施される7日間の代表選考合宿に参加します。代表になれるのはこの時点で高校2年生以下の日本国籍を持つ者で、合宿での成績をもとに6人が選ばれます。
中学生で国際数学オリンピックに出場した選手は過去に7人います。そのうちの1人は中学2年生から高校3年生まで5大会連続で出場しました。

これまでの日本代表の成績

開催年 大会回数 開催地 日本代表の成績
2022 第63回 ノルウェー 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'21 第62回 ロシア 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
2020 第61回 ロシア 銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト
2019 第60回 イギリス 金メダルのイラスト金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'18 第59回 ルーマニア 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'17 第58回 ブラジル 金メダルのイラスト金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'16 第57回 香港 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'15 第56回 タイ 銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'14 第55回 南アフリカ 金メダルのイラスト金メダルのイラスト金メダルのイラスト金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'13 第54回 コロンビア 銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト
'12 第53回 アルゼンチン 銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'11 第52回 オランダ 金メダルのイラスト金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
2010 第51回 カザフスタン 金メダルのイラスト金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト
2009 第50回 ドイツ 金メダルのイラスト金メダルのイラスト金メダルのイラスト金メダルのイラスト金メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'08 第49回 スペイン 金メダルのイラスト金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'07 第48回 ベトナム 金メダルのイラスト金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト
'06 第47回 スロベニア 金メダルのイラスト金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'05 第46回 メキシコ 金メダルのイラスト金メダルのイラスト金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'04 第45回 ギリシャ 金メダルのイラスト金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト
'03 第44回 日本 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'02 第43回 イギリス 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'01 第42回 アメリカ 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
2000 第41回 韓国 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
1999 第40回 ルーマニア 金メダルのイラスト金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト
'98 第39回 台湾 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'97 第38回 アルゼンチン 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'96 第37回 インド 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'95 第36回 カナダ 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'94 第35回 香港 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'93 第34回 トルコ 銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'92 第33回 ロシア 金メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト
'91 第32回 スウェーデン 銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト銅メダルのイラスト
1990 第31回 中国 銀メダルのイラスト銀メダルのイラスト銅メダルのイラスト

【注】1問7点満点で採点され、6問で42点満点です。上位12分の1に金メダルが、次の12分の2に銀メダル、その次の12分の3に銅メダルが授与されます。

OB・OGからのメッセージ

尾高悠志(おだか・ゆうじ)
数学者

尾高さんの画像

1985年8月30日生まれ。
2001年アメリカ大会金メダル、2002年イギリス大会銀メダル、2003年日本大会銀メダル(当時、筑波大学附属駒場高等学校1、2、3年)
東京大学理学部数学科を経て京都大学大学院理学研究科数学・数理解析専攻修了、2016年から京都大学大学院理学研究科准教授。2020年に日本数学会春季賞と学術振興会賞を受賞。

将来の夢に向けての力強い架け橋に

 数学オリンピックは、国際的なスケールで数学の腕自慢たちと能力を競い合うとともに、交流する貴重な機会でもあります。私は2001年からアメリカ、イギリス、そして日本と、3度の大会に出場しました。期間中は一瞬で過ぎ去った夢のようであり、その祭りのような熱気は、今でも鮮明に覚えています。
 振り返ると、数学オリンピックに参加したことでさまざまな収穫がありました。そのなかで最も大きいのは、「数学」という共通項を持つ国内外の仲間を得たこと。彼らとはその後も共に学び、刺激し合い、数学の議論や共同研究をするほどです。また、本番のテストやその準備で、難しい数学の問題に向き合う楽しさを味わえたことや、オリンピックで出会った仲間たちと、一歩進んだ深い理論体系を学ぶセミナーをできたことも大きな財産です。これは現在の研究姿勢の原初体験と言えるかもしれません。同時に整数論や離散数学といった分野への興味も、大会を通して深まっていきました。
 「オリンピックは参加することに意義がある」という言葉はよく知られていますが、数学オリンピックにも共通する要素があると思います。出場する方々にとって数学的な刺激や貴重な仲間を得る絶好の好機ですから、ぜひ心から楽しんでもらいたいと思います。今後、数学者を目指すにせよ、他の道を選ぶにせよ、きっとかけがえのないものになるはず。参加した体験は、将来の夢に向けての有益で力強い架け橋の一端になってくれると確信しています。

尾高さんの若いころの写真

2003年東京大会の日本選手団。左から3人目が筆者。

中島さち子(なかじま・さちこ)
STEAM教育家、数学研究者、ジャズピアニスト

中島さんの画像

1979年6月13日生まれ。
1996年インド大会金メダル・1997年アルゼンチン大会銀メダル(当時、フェリス女学院高等学校2年・3年)
東京大学理学部数学科卒・NY大学ITP修士(Media Arts)。 大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー(学び・遊び・芸術・スポーツ)。
steAm, Inc. CEO / (一社)steAm BAND 代表理事。内閣府STEM Girls Ambassador。
東京大学大学院数理科学研究科特任研究員・東京理科大学数学体験館副館長。

多感な時期に世界の多様な文化・価値観と出会う

 私は、高校時代の多感な時期に数学オリンピックを通じてインド・アルゼンチンに行くことができました。当時80近い国・地域から数学好きが集まり、現地にはさらに多くの方がいて、なんと心踊る時であったか! 独特の匂い、笑顔、真っ青な空の色! 五感や思考を通じ世界の多様な文化・価値観に出会い、強い衝撃を受けました。
 帰国後も地球の裏側と文通したり、当時まだ珍しかったメールを日々送ったり。国内でも、春合宿や夏期セミナー等で多くの素敵な先生や仲間に出会い、夜通しの数学話や現代数学書の輪読や講義などを通じて、自由で創造的な数学の姿にどんどん惹かれていきました。
 同時に、多様な世界との出会いに後押しされたのか、文学・哲学・社会などにも関心が高まる中でジャズに出会い、東京大学理学部数学科卒業後はプロのジャズピアニストとしての活動を始めました。現在は音楽・数学・STEAM・万博など多様な活動をしていますが、その歓びの原点は、国内外で熱く仲間や先生と数学や人生を語り合ったあの日々。皆さんが自分らしく、広く深い世界へと踏み出す「一歩」を心から応援しています!

中島さんの若いころの写真

1996年インド大会の日本選手団の記念写真。後列中央に金メダルをかけた筆者がいる。

勝間田智之(かつまた・ともゆき)
テレビプロデューサー

勝間田さんの画像

1972年12月21日生まれ
1990年北京大会出場(当時、大阪教育大学附属高校池田校舎3年)
東京大学農学部林学科卒。
NHKに入局、「サイエンスZERO」「クローズアップ現代」など科学番組・報道番組を制作。
現在はNHKエデュケーショナルに出向し、宇宙番組「コズミックフロント」などのプロデューサーを務める。

30年たっても鮮明、代表選考合宿の1週間

 日本が初めてIMOに参加した1990年北京大会に出場しました。30年たった今も鮮明に覚えているのが3月の代表選考合宿です。学校では教わらない、どう手をつけたら良いかもわからぬ難問にひたすら取り組む1週間(当時はIMO関連の参考書など皆無でした…)。秋山仁先生はじめ講師の方々の授業を何コマも受け、そのたびに目からバラバラとウロコが落ち、同世代の仲間たちとは朝から晩まで古今東西の良問・奇問について語り合います。数学ってこんなにワクワクするものなのだ、その奥にはさらなる深淵が広がっているのだと初めて実感した、かけがえのない時間でした。
 その後大学では心変わりして(!?)森林生態学を学び、さらに思うところありNHKに就職。テレビ番組を通して科学の魅力や研究者の素顔を伝える仕事を続けてきました。その原点にあるのが、選考合宿で経験した「新たな世界を知るワクワク」であり、そして本当に楽しそうに難問の解法を教えてくれた数学者の先生方のピュアな姿なのだと今にして思います。
 ぜひ楽しみながら、予選や合宿にチャレンジして下さい!

勝間田さんの若いころの写真

1990年北京大会の帰国報告会での記念写真。前列左端が筆者。

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